ゴルフスイングはパズルだ

スイング改造記 ~1年で120→100切り→ベスト85(今ココ)~

自分のゴルフスイングを初めて客観的に見てみたら②

スイングを撮影して改善点を見つけようと思い立ったわたくしACE、思い立ったが吉日と練習場に足を向けました。

その衝撃の一打目をこの目で確認したわたくし、たぶん声に出してたと記憶しています。

「…なんだこりゃ…」

そう、そこには頭の中にイメージしていたそれと、全くもってかけ離れたスイングをしていた男が写っていたのです。

もちろんにわかには信じられません。

「何度か試してみよう」

と、ドライバーを持ってみたり短いウェッジを持ってみたり。

結果、当たり前のことですがスイングが変わってるわけもなく。全クラブ、全打球においてイメージしてたそれとはかけ離れたACEのゴルフスイングが映っていたのです。

正直なところ、ちょっと軽く途方にくれました。

「似たようなスイングをYOUTUBEで探して課題を」

って思っていたのに、こんなド素人のスイングはどこにも見当たらない。

YOUTUBEのチャンネルでは皆さん一定のレベルを超えたところで課題と向き合ってるし、レッスンプロもそういうレベルで、その課題を克服するために「こういうことをやってみましょう」という趣旨の番組を作ってますしね。

いつもは200-300球練習するわたくしACEですが、この日は最初の100球で練習場をあとにしました。

もちろん途方に暮れ続けていたわけではありません。このままボール打ってても無駄でしかないと判断したわけです。そう、これが現実ならばコレを基に対策を立てるだけ。

その戦略を練らなければなりません。ゴルフと仕事って面白いほど似てるものですね。

自分のゴルフスイングを初めて客観的に見てみたら①

撮影用の三脚を仕入れ、いざ練習場の打席に付きました。

まずは小さいスイングから練習(とYOUTUBEでは言っていた)です。思い起こせばこのハーフスイングもめちゃくちゃでしたね。全く…とは言いませんが、本質を捉え切れていない練習でした。

30球くらいハーフスイングをして、いざフルショットへ。ゴルフを本格的に始めて約1か月半、練習場ではそこそこ当たるようになっていたのです。

「ペシッ!」

ナイスショット!と思ってました。が、ドライバーなんかはもちろんスライスです。

合間あいまに「スライス 改善 練習方法」なんて動画を見ては、練習場で試す日々が続いていました。

でも今回は少し違いますね。さっそく三脚にスマホをセットして撮影開始です。

「ペシッ!」

「ペシッ!」

「ドフッ!」

「カツッ!」

「ペシッ!」

と、ダフリやトップを織り交ぜながらフルショットで10球くらいを撮影してみました。ちなみにこの時はまだ、スイング改造の頭はありません。

少なからず当たって飛ぶ。素人にはこれで良かったんです。ちゃんと当たってボールが上がればうれしいんです。そう、何ら間違っていなかったんです。

10回打てば8割がたそんな当たりが出ていましたし、ダフッてもトップしてもそこそこ飛んでたし。練習場の打席に立って気持ちよくスイングしてました。

「初心者はまずクラブを振ることを覚えなきゃ」

その通り。

「フィニッシュで背中に当たるくらい振りちぎれ」

なるほどやってみよう。

そんなイメージで大きく振ってる(つもりの)わたくしACE、頭の中にあったのは、腕がピンと伸びた上手い人のスイング像です。そんなスイングをしているイメージでここまでやってました。

10球くらい撮影し、椅子に座って水をひと口。ここは常夏の国ですからね、水分補給無しでは倒れます。

初めて客観的に見る自分のスイング、今日はそれを動画に撮ってじっくり研究しよう、とか、似たようなスイングのレッスンをYOUTUBEで見つけて、とか、一打目を見てそんな想いが打ち砕かれました。

たぶん声に出してたと記憶しています。

「…なんだこりゃ…」

そう、そこには頭の中に全くイメージすらしていなかった、超×100格好悪いスイングをしている男が写ってただけでした。

ゴルフと仕事の共通点

スイング改造を思い立ったわたくしACE。

前段をグダグダと続けてしまっていますが、ゴルフを上達させるアプローチに、(結果として)キレイなスイングを身に付けることを選びました。

そう、目標を達成しようとするときは、若いころの恩師に教わった「一度にひとつずつ」です。

これは本当に不思議です。
・取引先数の増加
・取引先単価の増加
・取引頻度の増加
全て同時に手を掛けると結果はついてこないのですが、置かれている環境を基に最適な一つに特化すれば、不思議とそれ以外の要素もつられて向上するのです。

話をゴルフに戻します。

こういう仕事観をゴルフに当てはめました。もちろんドライバーでかっ飛ばしたいですし、はやく100切りなんてのもしてみたいし、スコアにおいてはそれ以上を求めていきたい。

ドライバーの飛距離を伸ばすことに特化して成功すればセカンドは楽になり、スコアに繋がるかもしれません。「100を切る」ことだけに特化すれば、それこそドライバーなど散らかるクラブを握らずに7番アイアン辺りで徹底的に攻略すれば良いかもしれません。

そう、あの当時は「まだ100すら切れてないくせに」と言われるのでリアルの場では公言はしていませんでしたが、頭の中の野望、目標はシングルです。

シングルと言っても「シングルプレイヤー」を目標に設定しているわけではありません。この機会は海外赴任をしている数年間だけ。日本に帰任したらこのペースではゴルフできませんので、海外駐在のうちにPAR+9以内で周ること。PAR+9、つまり81を切ることです。

この目標を達成させるために何をすべきかと考えた結果、キレイなスイングを身に付ける、これに特化しようということになったわけです。

さてこの戦略は功を奏するのか…

自分のゴルフスイングを客観的に見つめてみるの巻

当時、色々なゴルフレッスンYOUTUBEを見てて、ふと思い立ったことがあります。

「そうだ、自分のスイングを動画で撮ってみよう」

なんとなく、専用の機材とかそんなイメージだったので思いつかなかったのですが。とあるツアープロコーチがレッスン生の後ろからスマホで撮り、その動画をもとにアレやコレやとやってたのですね。

あ、そんな手があったか、と。当たり前すぎてすみませんが、素人はそんなことにも気づきません。

さっそく思い立ち、ローカルのマーケットに行きスマホをセットできる三脚を買い、その足で練習場へ。

この「自分のスイングを動画で見てみる」という行為が1年にも渡る苦悩に繋がるとは思ってもいませんでしが、そのかいあって、少なからずキレイなスイングだと人から言われるくらいまでにはなれました。

これも「その上で」とうい前提が付く結論ですし、やってきたこととも相反しますが、スイングの形なんてこだわらなくてもいいとも思っています。

練習場の人々を見まわせば、わたくしACEが「直したい」と思った要素で気持ちよく打ってる人ばかりですし、それで芯をくって「パシュッ!」と飛んでるのですから。

一緒にラウンドする人々もそうですよね。思いっきりインにテイクバックする人もいれば、トップでシャフトクロスしてる人もいる。

それでも100を切って90台で周れてるし、時には80台なんてスコアも出てるわけで。

何を求めるのかは人それぞれなのもゴルフの良いところでしょうか。飛距離に特化して追い求める人、スコアをきちんと出すゴルフを追い求める人、わたくしACEのようにキレイなスイングを追い求める人。

これは仕事にも通じると思ってます。目標を達成するためのアプローチ、この考え方ですね。

取引先の母数を増やすのか、各社の単価を上げていくのか、或いは各社との取引頻度を上げていくのか。

凡人は「全て・少しずつ」を考えますが、出来る人は押しなべて「どれかひとつ」です。全てを同時に追い求めると成果が出ずらい一方で、戦略的にどれかひとつに特化すると、それを中心に自然と他の要素も向上してくるものですね。

先人の諺「二兎追うものは何とやら」。これを基に、わたくしACEが新卒だったころの恩師に教わった一番の教訓です。ゴルフと仕事って通じるものがありますよね。

そしてわたくしACEは「綺麗なスイングを目指す」という方向に舵を切ることになりました。

スイング改造のきっかけ

ボロボロだった初ラウンドが終わり、週末のたびに練習場に向かう日常になりました。この間、2度目のラウンドも経験しています。

練習場では、取りあえずは当たるようになりました。今であれば決してナイスショットでないことが分かりますが、当時はナイスショットだと信じていました。

もっと若いころにやってた「みんゴル」をイメージし、バーのど真ん中にハマったようなショット(をイメージしていたの)です。

「ペシッ!」

ただし!

ゴルフというのは甘くないんですね。

2度目のラウンドでまずは打ちのめされています。そう、コースでは練習場のようにも当たらないんですね。

アイアンを持ち、ダフリ・トップで100Yも進めばまだ良い。ボールの頭を叩くチョロなんてのが連発させていました。スコアはどうでも良いですが123、ちょうど20縮まりました。

「ま、そんなもんだよ」とか、「ちゃんと周れるようになっただけすごいよ」とかなんとか言われながら、本人は納得いってません。

さて、ミスをしたら原因を究明したくなるのがビジネスパーソン。練習場とコースの違いをさんざん研究しました。(ネットで)

傾斜・視界・テンション、その他いろいろ。どれもその通りだと思うし、十分に理解できるのですが、どうにもしっくりこなかったんです。

ちなみにわたくしACEは学生時代、ちょっとレアな球技をやっていました。球技…というよりスポーツでも何でも経験したことある方は、道具やボールを扱う「練度」というものがいかに大切か分かりますよね。習熟すればするほど、その道具は手足のように扱えるようになっていくわけです。力感とかそいうのも。ゴルフを始めたばかりの人に「もっと力を抜いて」とか言っても無理なんですよ。脱力を意識する(できる)のはある程度の練度がついてから。

とにもかくにもスイングの研究をしつつ、練習場に通い打ち続ける日々が続いたのです。

そこで見えてしまった自分のスイング。そう、最悪にダサいスイングがそこにありました。そこには頭の中のイメージとはかけ離れた姿がありました。

これがスイング改造を志したきっかけです。

海外駐在ライフとゴルフと

海外駐在ではオンとオフが明確になっています。

前の駐在国もそうでしたが、現地スタッフは「残業」というものをしません。就業時間の15分くらいまえからそわそわし始めます。それから時間ほぼピッタリになったらデスクを立ち、10分後のオフィスはほぼ無人になりますね。就業時間「直後」に帰宅準備を始める我々に「See you boss!」と元気に退室していきますからね。その潔さ、日本にも輸出したいくらいです。

という環境にいれば、自然と我々もそういう感じになるものです。日本のように「先に帰るのが気まずい」なんて言ったら、部下の現地スタッフから好奇の目で見られます。

そんな中で単身赴任をしていますので、日本で働いている時の何倍も時間があるのです。そして時はコロナの時代、ナイトライフを楽しむこともできません。

ならば、と、この時間を出来る限りゴルフに当てる。

平均的には、
・風呂前にゴルフスイングの研究(素振り)
・打ちっぱなし週2-3回 (各100球~400球)
・ラウンド2ヶ月に3回
こういうペースで1年少々やってきました。

この1年間はゴルフについて本当に試行錯誤しました。キレイなスイングを身につけようと思い立ち、その教材はほぼYOUTUBE。便利な時代だけど情報があふれすぎていて、逆にワケが分からなくなってしまうという意見もありますね。酷い時は2ヵ月くらいボールに当たらない期間もあり、なんだかんだで掛かってしまった「1年」でもあります。

とりあえず「そこそこ」までは上手くなったその結論、

「ゴルフスイングはパズルだ」

という(MY)大原則を念頭にして自分のスイングと向き合ってみれば、そのゴルフはきっと変わると思いますよ。(たぶん)

初ラウンドを終えて

さてそのボロボロだった初ラウンド。

自分ではスコアを数えられていませんでしたが、キャディーさんがちゃんとカウントしてました。

チップを出したときに渡されたスコアカード、そこには「143」という数字が。。。

チップにもう少し色付けとけば良かったな。

ゴルフって、苦難の初ラウンドを経て心が折れるかどうかが分かれ道ですよね。高いお金を払って、身体中筋肉痛になり、手の皮はボロボロになり、ヘトヘトに疲れ切る。

せっかくフルセットを揃えてしまったわたくしACE、ここから猛練習の日々が始まりました。こればかりは刺激に満ちた海外に住んでいながら、逆にコロナで他にやることが無かったのが幸いしたのかもしれません。そしてそう、この環境ではゴルフスクールとかレッスンというものには頼れません。

YOUTUBEという便利なコンテンツを最大限に活かし、143が120に、そこから100を切りベスト85まで到達した、その間の取り組みや思考回路、スイングの形などを素人目線でまとめていこうと思います。(たいへん恐縮ですがスタートスコアは120(台)とさせて頂いてます)

「ゴルフスイングはパズルだ」

未だにパズルを完成させることはできていませが、このタイトルを付けたもっと細かい理由も、早いうちに書いていきますね。

…永遠に完成することのないパズルだと思ってもいますけど。